2012年7月18日水曜日

阿波藍アートプログラムのこと ②

移動展開と屋内展示。
この2つは阿波藍アートプログラムを構成する大きな作品です。
ローランド・リケッツと私たち事務局スタッフは、
この2つの作品のほかにも、大切な2つのポイントがあると考えています。

まず最初は今年5月、全国に向けてお送りした“手紙”のこと。
阿波藍にこだわりを持つ染師の方々に、阿波藍アートプログラムの主旨を伝え、
作品に使用する麻布200枚以上を染めていただくためのものでした。
どうすれば想いが伝わるだろうか、
その手紙の文面が決まるまでに1か月以上の時間をかけました。
それはけして策略的(どうすればたくさんの協力を得られるか、といった)なものではありません。
ローランド・リケッツの想いをどれだけ正直に言葉にできるか、それだけに注力しました。
そして、その手紙に込められた想いに、19都道府県の40名を超える方々が応えてくださいました。
この「始まり」がなければ、阿波藍アートプログラムはあり得ません。

もう1つは屋内展示の終了後、作品で使用した布を全国の染師の方々にお返しすることです。
阿波藍から染め出された藍色が、再び生まれ故郷の徳島に集まり、
阿波藍にゆかりのある土地を移動展開で巡った後、
新町川の流れに沿って屋内展示の会場に現れ、再び全国へと旅立っていく。
ローランド・リケッツは「戻ってきた藍が徳島を巡礼する」と表現しています。
巡礼を終えた藍が染師の元に帰らなければ、阿波藍アートプログラムは終わりません。

作品として現れることのない2つのこと、でした。

連日、染め上げられた布が届いています。
包みを開けるたび、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。